新しい論文が出版されました

環境DNA分析に基づく水性生物の個体数推定法を提案した研究がMolecular Ecology誌でオンライン出版されました。

• K. Fukaya, Hiroaki Murakami, Seokjin Yoon, Kenji Minami, Yutaka Osada, Satoshi Yamamoto, Reiji Masuda, Akihide Kasai, Kazushi Miyashita, Toshifumi Minamoto and Michio Kondoh (2020) Estimating fish population abundance by integrating quantitative data on environmental DNA and hydrodynamic modeling. Molecular Ecology (in press).

対象水域における環境DNAの生成・輸送・分解を予測する「トレーサーモデル」を用いることで、環境DNA濃度の計測から個体数の定量を可能とする新手法を提案しました。舞鶴湾のマアジを対象に本手法を適用することで、環境DNA分析に基づく個体数の定量を海洋環境で実現できることを示しました。

本論文はMolecular Ecology誌の特集号「Environmental DNA for biodiversity and ecosystem monitoring」に収録されます。

国立環境研究所のホームページから本研究のプレスリリースを閲覧できます。